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回想・思い出話
お盆休み

今年はまとまってお休みを取ることができたので、これしよう、あれもしようと色々と考えていましたが、結局、実行したのは久しぶりに高校野球を真剣に見たことと、秋に上野界隈で開催される美術展の予約をするだけでした。

予約をしたのは、国立西洋美術館の印象派に関連する展覧会と東京都美術館で開催されるゴッホ展です。
ゴッホ展のホームぺージを見ているうちに、とっても若かった頃、バックパッカーでオランダのアムステルダムに行ったことを思い出しました。

べたですが、フェルメールの絵が見たくて見たくて思い切って行きました。
それまで海外旅行なんてしたことなくて、学生時代の周囲の人たちが一人で行く人が多かったので、海外旅行は一人で行くものなんだと決めつけて(要はツアーがあることを知らないだけ)、そのころ就職してましたから、職場の人に心配されながら出発しました。

空港からアムステルダムに入った時に、何かの公共交通機関で自動改札を初体験しました。
その当時、日本ではまだ自動改札が無く、駅員の方がハサミを入れてました。
私、どうしてよいか全く分からず、10分以上大きなリュックを担いだまま駅で途方にくれてました。
その時、はっきり言ってあまりきれいでない身なりの青年がずっと私の方を見ていました。
どうしよう。荷物取られたら。そんなことを考えていました。

そんな時です。
その青年が私の方を見ながら、切符をしっかりと私の方に示しながらゆっくりと自動改札を丁寧な動作で通っていきました。私、びっくりしました。
あの人、私に教えてくれたんだ。
感激してお礼を言おうと思いましたが、もう人ごみの中に入ってしまい言えませんでした。

フェルメールの絵よりも感激して、今でも覚えています。